「自分は何もできない、何も分からない人間」 桜井

こんにちは!

就労移行支援事業所ciaoセンター南の桜井です。

今日は雨が降ったり止んだり、湿度が高く、梅雨のような天気でしたね。

ただ雨が降ることで、少し気温も下がり、先日までの猛暑が和らぎ、

少し涼しさを感じられる1日となりましたね。

本日のciao

本日もciaoでは通所予定の方が皆さん出席してくださいました。

当事業所のような就労移行支援事業所においては、

夏になると欠席される方が増えてしまうという話を聞いたことがあるのですが、

ciaoでは季節や天候は関係ないようです。

暑かろうと寒かろうと、雨が降ろうと風が吹こうと仕事はありますからね。

それだけciaoに通所する方の就労に対する意識が高いということなのかもしれませんね。

プレワーク「就職に向けて必要な準備とは」

就労移行支援事業所に通いながら、

「就労移行支援事業所に通っているけれど就職に向けてどんな準備が必要なのか?」

「個別支援計画とやらを渡されたけれども、就職に向けて本当に進んでいるのか?」

と言った疑問を持っていらっしゃる方も少なくないのでは?

就労移行支援事業所に通いながらも、

自分が就労に向けて歩みを進めることが出来ていないのでは困りますよね。

そこで、就労に向けてどのような準備が必要なのかを皆さんと考えてみました。

体調管理や対人スキル、業務遂行能力、情熱などなど、皆さんからは様々な意見が出ました。

ここ最近、就労関係の研修に出ると、よく目にするのが就労準備性ピラミッドです。

最下層から

「健康管理」→「日常生活管理」→「対人技能」→「基本的労働習慣」→「職業適性」

となっています。

これらを身につけ、自立することが理想なのかもしれません。

しかし、障害者手帳をお持ちの方はこれらの中で何らかのつまずきがあるがために

手帳を取得されているわけですよね。

だとしたら、全てを自分自身の力で行う必要はないのです。

自分の現状ではどうしようもないことに関しては、他者からの協力を得ればいいのです。

私はそれこそが「支援を受ける」ということだと考えています。

自分がなにもせずに、支援者になんでもかんでも求めるのは単なるわがままです。

一方、自分の障害を受け入れられず、何事も自分で何とかしようとしてしまうのも良くありませんね。

ただの過信でしかありません。

大切なのは自分の特性を理解し、受け入れ、自分にできることと出来ないことを明確にしていくこと。

そして、自分で出来ることは無理のない範囲で行い、自分独りでは難しいことは他人の協力を得ること。

こうやって自立していくことで、就労に向けた準備をしていくことが出来ますよね。

就労に向けて自分の障害を理解し、どのような支援を必要としているのかを把握しましょう。

そうすることで、自分にとって必要な準備というものが見えてくると思いますよ。

「自分は何もできない、何も分からない人間」

この言葉は事業所内で振り返りを行った際にある方の「振り返りシート」に記述されていた一部です。

元の文はこのようになっていました。

「自分は何もできない、分からない人間だと考えるようになり、

以前より、他人と自分を認められるようになった」

非常に考えさせられる文だと思いました。

今の時代、いつの間にか目に見えない基準が出来ており、それが出来ないと「悪」。

そんな風潮があるように思えてなりません。

その為、自分自身が一人では大して何もできない存在であるということを認められず、

他人が何かできないことに対しても許容できない。

そんなことが起こってしまっているようにも感じます。

私たちは、独りでは何もできないような存在だからこそ繋がりを必要とすると私は思います。

自分が何もできず、何も知らない人間なのだと理解し、

他者との協力する姿勢を得ることが、社会参加への大きな一歩となるのかもしれませんね。


就労移行支援事業所ciaoセンター南

横浜市都筑区茅ヶ崎中央17-26

ビクトリアセンター南304

TEL:045-900-1477