私たちは必ず誰かのお世話になっている。 桜井

こんにちは!

就労移行支援事業所ciaoセンター南の桜井です。

今日は午前中すっきりと晴れて気持ちの良い1日となりましたね。

外の空気が心地よく感じられるこの季節、

ウォーキングやランニングなど、積極的に体を動かして、

体力をつけていきたいですね。

本日のciao

本日は引っ越し準備や入院、施設見学などで、通常よりも参加人数が少ない日となりましたが、

講座やポスティングなども行い、いつもと同様に内容の濃い訓練がおこなわれました。

プレワーク「企業実習で必要なこと」

当事業所に継続して1年程度通ってくださっている方も増え、

いよいよ「就職に向けて実習に参加してみたい」という方も増えてきました。

ciaoセンター南では、グループ企業内の実習や横浜市の実習制度を活用し、

利用されている皆様には積極的に実習に参加して頂きたいと考えています。

とは言っても、誰でも実習に参加できるかといえば、そうではありませんよね。

やはり、実習に参加するに際して、先方の企業に失礼があってはいけませんので、

実習に適切な姿勢で取り組める方でないと私たちも送り出せません。

そこで今回は、実習に参加するにあたって必要なことを考える予定でしたが、

皆さんの話を聞いていると話の内容を変更したほうが良いと判断し

急遽、「仕事や実習に取り組む際の心構え」についてお話させて頂きました。

就労移行支援事業所に通っている方の中には、

実社会とのかかわりが少ない方が多くいらっしゃいます。

そして、障害福祉という世界の中で過ごす時間が長くなっています。

そうなると、障害者としてサービスを受けることが当たり前になってしまい、

外部から評価されることもなく、実社会とは様々な点で「基準」がずれてきてしまいます。

実社会では全く通用しないようなことを、あたかも自分が論理的だと思って話したり

外部からの評価なしに、自分は何かが得意だと思い込んでしまったり。

そういった社会との「基準」のずれが生じてきてしまいます。

先ずは、自分が今いる世界は、実社会とは大きく異なる、

自分のことを全面的に許容してくれる世界にいるということを忘れてはいけませんよね。

次に、仕事や実習において大切なことは

「仕事を頂いている」「役割を頂いている」という意識だと私は思います。

今回講座の中で、実習の目的について皆さんにきいたところ

「就職の面接の前段階」「自分が今どれだけ仕事ができるのかを試す機会」

といった答えが返ってきました。

ちょっと自分中心な考え方ですよね。

実習に際しては、先方の企業の方が受け入れる準備をして下さったり、

当日も担当の方が自分についてくれるわけですよね。

つまり、様々な方の協力のもと、実習をする機会を頂けるわけですよね。

実習に参加する際には「実習を通して何かを学ぶ機会を頂いている」という意識を大切にしたいですね。

このことは、実際に就職した際にも大切なことだと思います。

職場で仕事や役割を頂いて職場で働くわけですから、

「仕事を頂いている」「役割を頂いている」という謙虚な意識で仕事に取り組んでいきましょう。

「お世話になる」ということ

本日の講座の中で、「お世話になるという認識はありますか?」という質問をしてみました。

皆さんの反応は、無言で「意識していない…」という様子でした。

私たちは生きる中で、多くの方のお世話になることでやっと生きて行くことが出来ます。

全て自分の力だけで生きていける人はいません。

以前の日本人にはその意識が強く根付いていたそうです。

例えばアパート借りる際、「大家さんにお世話になっている」という気持ちから、

常に掃除をして、丁寧に大切に部屋を使っていたそうです。

そのため、外国では日本人に対して喜んで部屋を貸していたそうです。

しかし、今は「日本人には貸したくない。」という外国の方もいるようです。

時代が変わり、顔の見えないやり取りが多くなる中で、

「人にお世話になっている」という感覚が薄れているのかもしれませんね。

人は人の中でしか生きていけません。

その中では、必ず誰かのお世話になって私たちは生きています。

自分が誰かのお世話になっているという認識と、

お世話になっている方への感謝の念を忘れずにいたいですね。


就労移行支援事業所ciaoセンター南

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ビクトリアセンター南304

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