「働く」ってどんなことか考えてみました 9月7日(木)桜井

こんにちは。

就労移行支援事業所ciaoセンター南の桜井です。

本日は湿度が高く、少し蒸し暑い日になっていますね。

夕方には雨になる模様なので、皆さんはお帰りの際には足元にお気を付けくださいね。

本日の訓練

本日は体験を含めた3名の方が当事業所を利用してくださいました。

就職準備のための講座

今回の講座では就職準備の入り口として

「働く」ってどんなことっだろうということを皆さんと一緒に考えてみました。

やはり、最初に出た意見は「お金を稼ぐ」でした。

仕事をして、正当な報酬を得るということは確かに大切なことですね。

ただ、仕事をしていくことで、自分に役割が与えられる、必要とされる、

そして、自分の居場所を見つけ、社会に参加することができる。

そのようなことも仕事をしていくことで満たされる大切な要素なのかなと思います。

今後は、就職に向けた履歴書の書き方や一般常識に関する内容など、

より具体的なお話をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

それぞれの課題に向かって

午後の訓練では皆さん各自の課題に向けて訓練に取り組んでいただきました。

MOS資格に向けて、集中して勉強に取り組んだり、

掃除の作業を通して、社会人としての基本的な姿勢を学んだり、

皆さん、充実した時間を過ごしていただけたようでした。

当事業所の利用者さんは、皆さん真剣に訓練に取り組んでくださる方ばかり。

利用者さんがその日に少しでも成長した、何かを学んだと感じていただけるよう、

私たちも真剣に支援に取り組んでいきたいと思います。

今後もどんどん新しい取り組みをいきますので、よろしくお願いします。

 

表現によって変わる印象

先日のブログで新聞を読み始めたというお話をさせていただきました。

新聞を読み始めてから、新しい発見の連続です。

本日の朝刊でも面白い記事を見つけました。

「優性」「劣性」➝「顕性」「潜性」

皆さんは「メンデルの遺伝の法則」というのをご存知ですか?

遺伝子には「優性」と「劣性」というものがあり、

優性遺伝子と劣性遺伝子が共に存在するときには、優勢な遺伝子の形質が発現するというものです。

しかし、優性形質が劣性形質よりも優れているというわけではありません。

長い進化の歴史において、優性形質を持つものが滅んでしまい、

劣性形質を持つものが生き残ったという例も少なからずあるようです。

ただ、言葉の上では「劣性」というのはマイナスなイメージを与えてしまいますよね。

そこで、日本遺伝学会では「優性」を「顕性」、「劣性」を「潜性」と言い換える。

「変異」を「多様性」と言い換えることを決めたそうです。

これは、遺伝情報の多様性が一人一人違う特徴となるという

遺伝学の基本的な考えを伝えるという意図があるそうです。

「障害者」➝「特別な存在」

私の知人には、海外で貧困に苦しむ子供の支援をしている方がいます。

その方から聞いた話なのですが、ある国では障害を持つ方のことを

障害を持つ方と表現するのではなく、肯定的な意味で「特別な存在」と呼ぶそうです。

その国では、障害を持った方々は自分の障害を悲観的に考えることなく、

一つの個性であるというように考えているようです。

周囲の人々も障害を持つ方々を自然に受け入れているようです。

日々使う言葉の表現が、その文化の価値観につながってしまうことはよくある話です。

日本では「障害者」という言葉が、どうしてもネガティブな印象を持つ言葉となってしまっていると感じる時もあります。

人間一人一人はそれぞれに異なる遺伝子を持った、多様性にあふれた存在なのだと思います。

私たちの住む世界には、障害を持った方だけではなく、異なる文化的背景を持った方など

自分とは異なる人がたくさん存在します。

そのような人たちを自分とは違うと遠ざけるのではなく、

多様な人間の一人として受け入れられる心の余裕があると良いのかなと考える機会となりました。