就労準備性チェック&こころのもやもや相談室 三上

こんにちは、チャオの三上です。

 

室内では麗らかな陽気を感じ、瞼が下がりそうになる場面もあり、時折外の空気を吸う必要があるなあと感じます。

一歩外に出ればしゃっきり目が覚めるくらいの寒さですが、チャオの事業所内は日が射し込みポカポカ日和です。

 

さて、そんな暖かい本日のチャオ、

プレワーク 職業準備性Vol2

前回も行いましたが、「今の」職業準備性について確認をしました。

あえて「今」という表現をさせていただきましたが、「今現在」が事足りているならばそれはもう就職していてもおかしくないですし、就労移行支援にかかる必要性も薄いですよね。

大切なのは、自分を客観的に見ること。

  1. 自分が何が得意で何が苦手なのかを理解する。
  2. 苦手としているのはどういった課題があるのかを知る。
  3. 可能なことは改善していく。

この3つがポイントとなります。

この要素を抜かして自分の得意な所をより磨いていったとしても、他に課題があるのであればいくら能力が高くても準備が足りていないと評価をされてもおかしくないです。

逆に自分に必要な要素を把握していれば、どうしたらいいかの道筋も見えてきますし、自分に対する深い理解へと繋がります。

障がい者雇用では、自己について客観的な説明や理解度が求められます。

自身の障がい特性やポイントなども含めたものも、一つの就労準備性です。

 

こころの相談室

本日の相談は

「就職したい」

「具体性・抽象性の違い」

についてでした。

 

「就職したい」

就労移行支援に通う(通いたい)方の第一目標は、これになると思います。

働きたくないけど通っている方は制度的にいないはずですし、その方にとって益となることを提供できないことのほうが多いかと思います。

さて、そんなお題の「就職したい」ですが。

「就職したい」けども「就職できない」となっている方が多いです。

何故でしょう?

「(〇〇〇で〇〇〇な、〇〇〇にある、〇〇〇な条件がある企業に)就職したい」と言う方が多いのではないでしょうか。

それは意識外のことかもしれません。

ですが、根本的な労働条件を詰めて考えてもらうと大抵の方はそうなります。

「どこでもいいので就職したい」のであれば、就職は出来ます。

自分で条件を狭めているだけです。

もちろんそれが悪いわけではありませんので、厳しい表現と感じられたらご容赦ください。

自分の目指すところに就職することが夢であり、私たちもサポートしている部分です。

ですが、理解しなければならないのは条件が増えれば増えるほど、能力なども限定されていくことです。

その求められることに無理が生じなければ、追求しても良いと思いますし、厳しいと思うのであればもう少し自分にとって合う仕事とはなんだろうと考えてみるのも良いと思います。

 

「具体性・抽象性の違い」

難しい難問ですね。

「あなたの話は抽象的だね」や「もう少し具体性をもってやって」なんて、私も言われることがあります。

今回も双方について、どういった理解かを伺ったところ

・具体性は固有名詞を用いたもの

・抽象性は指示代名詞を用いたもの

という意見があがりました。

難しいですね~。

相談室の中では、「具体性とは体(たい)をともなうもの」「抽象性は像を抽出したもの」と説明させていただき、実際の実例として福祉サービスを用いて図解にしてみました。

もちろんすぐに理解ができるものではありません。

日々、これはどっちだろうと考えることで、切り分けが出来る思考に繋がるかもしれませんね。

 

せっかくなので、このまま少し考えてみました。

両方まとめてしまうと頭がこんがらがってしまうので、具体性について。

特に仕事上の部分をまとめましょう。

「具体性のある仕事」ってなんでしょう。

仕事というものは、当然期限がありいつまでもだらだらと進めるわけにはいきません。

また、内容がフワフワしたやわらかいナニカに包まれていても理解できませんね。

5W1Hの要素を含め、

「誰が、何を、いつ、どこで、どうやって」するのか。

また、「なぜ」それをする必要があるのかが明記されている必要があります。

どれも具体的な事柄で考えなければいけないのですが、特に抽象的になりやすい部分は

「なぜ(何のため)」「どうやって」といった部分でしょうか。

仕事上のことであれば、当然何かしらの益があるからするわけですが、その益がどういったものなのかをしっかりと理解していないと、まず「なぜ」の根底が揺らぎます。

そして根底が揺らいだ状態で「どうやって」やるのかを考えても、色々な方向へブレてしまい結果フワフワしたものになってしまうわけです。

どんな職であっても、根底は変わりません。

「誰が、いつ、どこで」というのはそこまで大きくブレることはなく、主体が自分たちであれば尚更ブレ幅は小さいです。

「何を」するかは、「なぜ(何のため)」がしっかりしていないと成り立ちませんし、上で書いた通り「どうやって」も揺らいでしまいます。

大切なのは「なぜ(何のため)」。

もしかしたら、それは仕事だけではなく、就労に関わることや、自身の目標にも当てはまるかもしれませんね。

自分にとって「なぜ」を自問自答することで見えてくることもあるかもしれませんね。

 

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